【例解 和文英訳教本】シリーズの難易度、評価、感想とおすすめの使用法!英作文を得点源にする方法!東大京大国公立医学部入試だけでなく、TOEFL,TOEICで高得点を狙う!
皆さんこんにちは!今日は例解和文英訳教本シリーズの紹介をしていきます。
◯赤色(文法矯正編)について
1冊目の文法矯正編では7つのテーマに基づいて、英作文を意識した、他の多くの文法参考書よりワンランク上の文法解説が105問の和文英訳問題を題材にして行われていきます。
第一章 時制 30問
第二章 助動詞 9問
第三章 準動詞 9問
第四章 冠詞 25問
第五章 文体 15問
第六章 対比 7問
第七章 比較 10問
合計105問
上記のデータからもわかる通り英作文で一般的に減点されることが多いとされている、時制や冠詞の説明は特に手厚くなっています。
冠詞の説明に関しては次の参考書が例解和文英訳教本の筆者と同じ、代々木ゼミナール講師の小倉弘先生が出されていますが、社会人の方は別として、時間制限のある受験生は例解和文英訳教本の方が、おすすめです。
いずれにしても冠詞は英語を勉強している限りどんな場面でも必然的に出てきてしまうテーマなので、苦手意識を持っている人は早めに克服してしまうということをおすすめします。
説明は非常に分かりやすく、これ一冊を完璧にすれば、英作文の文法の面で減点を食らうことは、採点の厳しい京都大学などでも滅多にないレベルです。
また表現研究と題されたコーナーが一問ごとにあり、その問題で出てきた表現に対しての考察が施されます。
このコーナーは非常に優秀で、微妙なニュアンスの違いやコロケーションについて学ぶことができる、数少ない参考書です。
また訳しにくい表現をどのように噛み砕くか、といったことにも非常に役立ちました。
特に採点が厳しいと言われている大学を志望する人はやり込んで損はないはずです。
また、この文法矯正編はよりハイレベルな問題演習などに取り組んでいる時でも、網羅性も高いので抜けがあれば戻って参照できる辞書的な使い方もできるので一冊有れば安心です。
東大や京大志望者だけでなく、TOEFL,TOEICの受験を考えている人も文法をしっかりとした根拠を持って理解するために取り組んでほしい一冊です。
◯青色(公式運用編)について
2冊目の公式運用編は第一部(文法・表現別 和文英訳/57ページ)と第二部(テーマ別 和文英訳/210ページ)に分かれています。
第一部では主に一冊目の文法矯正編の復習のような内容となっています。
そのため、時間がない人は一冊目を飛ばして、二冊目からやり始めるといったことも可能ですが、ページ数の問題的にも説明は一冊目に比べて、少々簡素になっています。
第二部では10個の英作文の頻出テーマをもとにして訳しにくい表現や、間違いやすい表現の表現研究が行われます。
一冊目の表現研究の部分が大幅にグレードアップされたイメージです。
第一章 天候・気候
第二章 交通
第三章 趣味・読書
第四章 健康
第五章 旅行
第六章 言語・教育
第七章 災害・環境
第八章 科学・機会
第九章 文化・社会
第十章 人生・人間
◯黒色(長文編)について
長文編では12個の英作文頻出テーマをもとに48問の難関大学入試本番さながらの長文問題の詳しい解説が行われます。
第一章 天候
第二章 交通
第三章 生活
第四章 読書
第五章 健康
第六章 旅行
第七章 言語
第八章 教育
第九章 環境
第十章 科学
第十一章 社会
第十二章 人生
◯金色(京大入試に学ぶ和文英訳の技術)について
例解和文英訳教本と同じ著者の小倉弘先生が書かれた京大入試に学ぶ和文英訳の技術では、長文編と同じような解説が京大入試問題を題材になされており、和文英訳教本と相性が良かった人には非常におすすめできる一冊です。
京大入試での英語は毎年、難解な和文英訳と英作文が出題されており、その日本の大学入試で屈指の難易度の和文英訳問題を研究することで英作文の能力を大きく伸ばすことができます。
京大の和文英訳の特徴は日本語同士の言い換えの難しさです。
習ったことのない表現、聞いたことのない表現をどうやって自分が訳せることのできる形に言い換えることができるのか、それを達成するためにはより厳密な知識が必要になってきます。
単語同士のコロケーションなどでも間違いがあれば減点をくらってしまいます。
そのような細かい事項にまで京大入試に学ぶ和文英訳の技術では説明されていますのでTOEFL,TOEICなどでも高得点を狙うことができるでしょう。
非常にハイレベルであるため、京大志望の受験生というより、社会人の英語学習者や国公立医学部志望者などにもおすすめです。
京大の英語青本にも同じような説明がありますが、個人的にはこちらの方が英作文に特化していることもあって厳密だと感じました。
◯英作文に強くなる方法
英作文に強くなるためには、まず基礎的な英語の能力、例えば単語であったり文法であったりの知識を確実に積み上げていく必要があります。
もちろん熟語もそうです。
【解体英熟語】の評価、使用感とおすすめの使用法!難関大学入試英語で稼ぐ方法! - 東大京大国公立医学部JOURNAL
英単語や文法の勉強はしている人がほとんどですが、意外と熟語が抜けていると言う人が多いです。
また、単語帳では英検準一級の出る順パス単は入試対策としてレベル的に最適なラインです。
【英検準一級】出る順パス単の評価、感想とおすすめの使用法!東大京大国公立医学部入試英語で稼ぐ方法! - 東大京大国公立医学部JOURNAL
そのような基礎力の上で次に英作文用と言えるようなコロケーションであったり、頻出表現であったりと言うような知識を蓄えていく必要があります。
これまで習ってきた文法的には大丈夫だったとしてもネイティブの採点官がこんな表現は不自然だ、と感じてしまえば即減点です。
そのため、知っている表現=英作文で使える表現というわけではないのです。
微妙な単語や熟語ごとのニュアンスの違いやコロケーションといったことまで熟知してやっと英作文で使える表現になります。
この和文英訳教本では表現研究の欄などで英作文で使える表現というものを数多く紹介してくれています。
より受験校のレベルや試験のレベルが上がれば上がるほど採点基準は厳しくなるため、難しい目標に挑戦する人ほどおすすめできる一冊です。